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グリーンIT国際団体が相次ぎ日本での活動を発表 [業界ニュース]

■グリーンIT国際団体が相次ぎ日本での活動を発表

データセンターの省エネ化に取り組む世界規模のコンソーシアム、グリーン・グリッドは5月28日、「データ調査委員会」と「コミュニケーション委員会」を日本で発足させると発表した。
両委員会により、データセンターの省エネ化に関する情報を収集・分析するともに、データセンターの省エネ化、グリーンITに向けた活動の普及、啓蒙を狙う。
また同日、産学官が連携するグリーンIT推進協議会※とMOU(覚書)を締結。日本国内での活動推進に弾みをつける。

グリーン・グリッドは、マイクロソフト、IBM、APCなど11社のボードメンバーで設立。
ベンダ、ユーザー企業などグローバルで180社以上の会員企業を持ち、国内でも伊藤忠テクノソリューションズ、NTTデータ、富士通など、すでに23社が日本委員会に参加している。

 ※グリーンIT推進協議会とは…  IT機器自身の省エネルギー化とITエレクトロニクス技術による経済・社会活動を通じた地球温暖化対策を推進する。  環境負荷低減の啓発活動を中心に、国際的連携による海外との協力関係の構築、開発すべき革新技術の提案、IT技術による省エネ効果の調査・分析活動を行う。  会員数は2月1日時点で、133社・団体。


■データセンターの省エネ化に取り組む世界規模のコンソーシアム、グリーン・グリッド

グリーン・グリッド代表のジョン・タッシーロ氏は、
データセンターの現状を把握するための指標であるDCiE(Data Center infrastructure Efficiency)と、
PUE(Power Usage Effectiveness)を紹介。

前者はストレージ、サーバなど、データセンターにおける「IT機器の消費電力」を「センターの総消費電力」で割った値。 後者はその逆で「センターの総消費電力」を「IT機器の消費電力」で割った値となる。
「こうした指標によって、センターのエネルギー効率を数値で明確に把握すれば、確実に改善が狙える」。

タッシーロ氏は、
「省エネ、省コストの実現に向けて、構成部品の改良、サーバやストレージ、ネットワーク技術の改良、仮想化技術の活用など、考慮すべきことはさまざまある。 また、単に省エネを図るのではなく、省電力化とビジネス効率を両立させることが何より重要。 その実現を狙うためには、世界規模でのユーザーの協力が必要だ」 と力説した。

日本に委員会を発足したことについて、
「限られたリソースの有効活用に長じている日本企業の技術を、省エネ化という共通目標のもと、世界中に提供してほしい」 と語った。


■クライメート・セイバーズも日本で活動へ

インテル、グーグルなどが主導する「クライメート・セイバーズ・コンピューティング・イニシアチブ」も5月28日、
グリーンIT推進協議会と協力して、日本における気候変動対策を行うと発表した。
両団体は情報交換や情報提供、イベント開催で協力する。

データセンター施設全体の省電力を目的とするグリーン・グリッドに対して、
クライメート・セイバーズは「新規PC、サーバのエネルギー効率の向上」「電源管理機能の利用促進」が目的で、
2010年までに2007年と比較してコンピュータの消費電力を50%削減することを目指している。

代表のローリー・ワイグル氏(米インテル)は「グリーングリッドとは補完的な関係」と説明している。

クライメート・セイバーズにはグーグル、インテルのほかに、マイクロソフトやヒューレット・パッカード、デルなどが参加。日本企業ではNECと富士通、日立製作所がスポンサーとして加わっているほか、オービックビジネスコンサルタント、クオリティがアソシエイトとして参加する。


(引用元:IT情報マネジメント
タグ:グリーンIT
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